修理ガイド

スーツケース・キャリーケースのタイヤ交換|4輪タイプ1か所3,500円(税別)〜・2輪タイプ5,500円(税別)

2019.08.30 公開/2026.09.24 更新

スーツケースのタイヤ交換

ゴムがすり減って芯がむき出しになっている。引くたびにガタガタと跳ねる。片側だけ音が変わった。「スーツケースのタイヤを替えたい」というご相談は、こうした症状から始まります。

先に結論をお伝えします。当店のタイヤ交換で替えているのはタイヤと横軸です。料金は、四隅に車輪が付く4輪タイプで1か所3,500円(税別)から、片側に2つの車輪が付く2輪タイプで1か所5,500円(税別)から。部品の在庫があって単純な交換で済む場合は店頭10分ほどで、状態によってはご来店で30〜60分、郵送は2〜3営業日が目安です。同じタイプの中であれば、料金はタイヤの直径によって変わりません。一方、タイヤを支えている土台(キャスターハウジング)や、車輪が付いている本体側が傷んでいる場合は別の作業になり、タイヤだけを替えても直りません。

交換する範囲と料金

交換する範囲料金(税別)お預かりの目安
4輪タイプ タイヤと横軸(1か所)3,500〜4,000円在庫があり単純な交換なら店頭10分〜/来店30〜60分・郵送2〜3営業日
4輪タイプ タイヤと横軸(4か所)11,800〜12,000円来店30〜60分・郵送2〜3営業日
2輪タイプ タイヤ交換(1か所)5,500円縫製作業が必要な場合は+1,000円
2輪タイプ タイヤ交換(2か所)9,500円縫製作業が必要な場合は+1,000円
土台(ハウジング)4か所まとめての交換15,000円部品の取り寄せになる場合は約1か月
土台が1か所だけ壊れている場合状態により変わるためお見積り現物を拝見してからご案内します

1か所だけの交換も、まとめての交換も承っています。4輪タイプを4か所まとめて交換する場合は、1か所あたりの金額が抑えられます。キャスター・タイヤ修理のページを見る

「タイヤ」と呼ばれている一帯は、3つの部品でできています

「タイヤ」「キャスター」「車輪」は、お客様によって呼び方が違うだけで同じ場所を指しています。ただ、修理の側から見ると、その一帯は別々の部品でできています。お手元のスーツケースを横に倒して、車輪まわりをのぞいてみてください。

  • タイヤ(車輪)— 実際に床に接して回る部分。ゴムがすり減るのはここです
  • 横軸 — タイヤを串刺しにして支えている金属の軸。タイヤと一緒に交換します
  • 土台(キャスターハウジング)— 横軸を受け止めて本体にネジ留めされている受け皿の部分

「タイヤ交換」としてご案内しているのは、このうち上の2つ、タイヤと横軸の交換です。土台は本体側に固定されている部品なので、ここが傷んでいる場合は別の作業になります。

実際の交換例

ゴムがすり減って走行音が変わっていた1台です。タイヤと横軸を代用の部品に入れ替えています。

before

タイヤ交換前のスーツケースの車輪

after

タイヤ交換後のスーツケースの車輪

交換する前に、お伝えしていること

交換に使うのは、メーカー純正ではない代用の部品です。取り付け部の形と直径が合うものを選んで取り付けるため、次の点を先にお伝えしています。

  • 見た目や性能をお選びいただくことはできません。取り付けの確実さを優先して当店で部品を選びます
  • ブレーキ(ストッパー)付きのタイヤの場合、交換後はブレーキが使えなくなります
  • もとの部品と形が違うため、がたつきが出ることがあります。状態によっては4か所の交換をご案内します
  • 交換後、スーツケースの高さがわずかに変わることがあります
  • 料金はタイヤの直径によって変わりません。大きいタイヤでも小さいタイヤでも同じ金額です

ブレーキ付きのモデルは、この説明をご納得いただいてから作業に入ります。お手元のスーツケースにストッパーが付いている場合は、ご相談のときにその旨をお知らせください。

タイヤ交換だけでは直らない例 — 土台の破損・本体の変形

「タイヤを替えてほしい」とお持ち込みいただいた中には、タイヤそのものではなく、その下の本体が変形している場合があります。次の写真は、車輪の付いている面が内側にへこみ、車輪が床に届かなくなっていた例です。

before

ボディの陥没で車輪が接地していない状態1

before

ボディの陥没で車輪が接地していない状態2

after

陥没を直して車輪が接地した状態1

after

陥没を直して車輪が接地した状態2

この事例は、車輪が付く本体側のへこみを修理したものです。この状態でタイヤだけを新品にしても、走りは変わりません。作業内容と料金は、状態を確認してからのご案内になります。ご相談のときに「音がする」「回らない」だけでなく、床に置いたときに4つとも接しているかを見ていただけると、こちらで当たりを付けやすくなります。接していない場合、原因は土台の破損のこともあれば、この事例のように本体の変形のこともあります。なお土台を交換する場合は互換パーツでの交換になり、パーツの色は黒、ブレーキ機能は無くなります。

音やぐらつきから原因を見分ける方法は、キャスターの音から原因を見分けるページ にまとめています。

当店の記録では、キャスターの交換部品の95.6%が代用品でした

2025年4月から2026年9月7日までに受け付けた修理記録のうち、キャスターの部品を交換した記録は4,020件ありました(全ブランドを合わせた数字です)。その内訳は、代用品3,845件(95.6%)、メーカー純正品172件(4.3%)、当店で作った部品3件(0.1%)です。

当店のタイヤ交換では、代用品を使う際の見た目やブレーキ機能への影響を、作業前にご説明しています。

よくあるご質問

Q. 「タイヤ修理」と「キャスター修理」は違うものですか?

A. 同じ場所を指す呼び方の違いです。当店でも「タイヤ」「キャスター」「車輪」どの言い方でもご相談いただけます。ただ、お見積りのときは、タイヤと横軸を替えるのか、土台(ハウジング)まで手を入れるのかで金額が変わりますので、そこを分けてご案内しています。

Q. 1か所だけ替えると、他の3か所と見た目が違ってしまいますか?

A. 代用の部品を使うため、形や色が元と変わることがあります。見た目をそろえたい場合は4か所の交換をご相談ください。また、もとの部品と形が違うことでがたつきが出ることがあり、その場合も4か所の交換をご案内します。1か所だけの交換でも承っていますので、まずは現状の写真をお送りください。

Q. ストッパー(ブレーキ)付きのタイヤですが、交換後も使えますか?

A. 交換後はブレーキが使えなくなります。代用の部品にブレーキ機構が付いていないためです。ブレーキ機能を残したい場合は、その旨をご相談ください。現物を拝見して、ほかに取れる方法があるかをお伝えします。

Q. タイヤが大きいモデルなので、料金も高くなりますか?

A. 同じタイプの中であれば、料金はタイヤの直径によって変わりません。四隅に車輪が付く4輪タイプは、大きいタイヤでも小さいタイヤでも1か所3,500円(税別)からです。片側に2つの車輪が付く2輪タイプは料金の設定が別で、1か所5,500円(税別)、2か所9,500円(税別)、縫製作業が必要な場合は+1,000円(税別)になります。取り付け部の形によっては合う部品がない場合がありますので、写真で確認してからご案内しています。

Q. 交換すると、スーツケースの高さや転がり方は変わりますか?

A. 高さがわずかに変わることがあります。代用の部品はもとの部品と寸法が完全に同じではないためです。転がり方については、当店が使っている代用のタイヤは回転を滑らかにする軸受けを内蔵したもので、すり減ったタイヤと比べれば軽く転がるようになりますが、新品時とまったく同じになるとは限りません。

まとめ

  • 「タイヤ」と呼ばれている一帯は、タイヤ(車輪)・横軸・土台(ハウジング)の3つに分かれる
  • 当店の「タイヤ交換」で替えているのはタイヤと横軸。4輪タイプは1か所3,500円(税別)〜・4か所11,800円(税別)〜、2輪タイプは1か所5,500円(税別)
  • 同じタイプの中なら料金はタイヤの直径によらず一律。部品の在庫があり単純な交換なら店頭10分〜、来店30〜60分・郵送2〜3営業日が目安
  • 代用品での交換になるため、見た目や性能は選べず、ブレーキ付きは交換後に使えなくなる。高さがわずかに変わることもある
  • 床に置いて4つとも接していない場合は、土台や本体の状態もあわせて確認が必要。タイヤだけを替えても直らない

タイヤ交換のご相談

まず、車輪まわりの写真をLINEかWebフォームでお送りください。スーツケース全体が写った1枚と、気になる車輪に寄った1枚の2枚があると、合う部品があるかを確認できます。「ゴムがなくなった」「ガタつく」など、症状を一言添えていただけると助かります。

お店での修理をご希望の方は来店修理の流れ、遠方の方は郵送修理の流れをご覧ください。